上智大学外国語学部を卒業後、他社を経て2007年に入社し、株式統括本部でモルガン・スタンレーのキャリアをスタートしました。その後同本部から独立したバンク・リソース・マネジメント部門の本部長を経て株式統括本部のCAO兼ビジネス・ストラテジー部長を務め、2023年1月より、グローバル・サステナビリティ・オフィスの日本支部の立ち上げに伴い、責任者として従事しています。
入社してからのモルガン・スタンレーの印象・魅力
私は中途採用で入社したのですが、入社の決め手は、私の上司となる女性リーダーとの出会いでした。彼女は収益部門のプロフェッショナルとして大変優秀で尊敬できる人格者であり、さらには当時の私が憧れていたワーキングマザーでした。この出会いが、モルガン・スタンレーで働きたいと強く思った理由の一つです。
入社して改めて感じたのは、モルガン・スタンレ―には女性の活躍とキャリア開発をサポートする体制やそれを支える企業文化があるということです。従業員の半数近くが女性であること、そして女性の平均勤続年数が長いということがそれを実証していると思います。
モルガン・スタンレーに入社して一番印象に残っている仕事
モルガン・スタンレーの企業指針の一つに、“Lead with Exceptional Ideas (卓越したアイディアで主導)”がありますが、これを強く実感する機会が二度ありました。一度目はバンク・リソース・マネジメント(BRM)という会社全体で流動性の最適化を行う部署を日本の収益部門の中に立ち上げた時です。BRMは有担保資金調達の取引を執行する専門部署で、必要なコラテラル・マネジメント(担保管理)の仕組みをグローバルチームやサブ・カストディアン(有価証券の保管・管理を行う金融機関)と組んで作り上げる必要がありました。有担保資金調達という取引の概念がまだ日本には浸透していませんでしたが、そのマーケットをつくるために、日本で機能する拡大可能なソリューション構築を多くのメンバーとアイディアを出し合うことで実現することができました。
2023年にサステナビリティの専門部署を日本に立ち上げた時にも、この指針を実感しました。モルガン・スタンレーの本社では、既存の枠組みにとらわれず、金融業界の中でも先駆けて、ビジネスとしてサステナビリティに特化した部門を構築しています。こうしたグローバルの知見を生かしながら、ジャパン・サステナビリティ・オフィスの立ち上げを実現しました。日本においても、海外での成功をただ持ち込むだけではなく、そこに日本ならではのソリューションを提供することで、お客様や社員を含むステークホルダーと深い関係性を構築し、サステナブル投資の分野を前進させることに尽力しています。
モルガン・スタンレーには、グローバルのネットワークとノウハウを生かし、お客様のニーズに応えるために必要となるイノベーションを一人ひとりの社員が推進しようとする企業文化があると実感しています。
プライベートタイムの過ごし方
プライベートでは家族と過ごす時間を楽しんでいます。中学生の息子から毎日学校や塾での出来事を聞いて、笑ったり驚いたりしながら、彼の成長を感じられることがとても嬉しいです。また、普段食事面などで家族をサポートしてくれている母と一緒に美味しいものを食べに行ったり、家族で映画を観たり、旅行に行ったりする時間をとても大切にしています。
学生へのメッセージ
海外生活が長かった私は、就職をするならグローバルな環境で働きたいと思ってはいたものの、現在のような金融業界でのキャリアをイメージしてはいませんでした。ピアニストを目指していた時期もありましたし、金融業界での最初のキャリアもIT関連の業務からのスタートでした。それでも結果的に収益部門の部長職を経験するに至りました。これから就職を考えている方や転職を考えている方も、もし金融業界に馴染みがなかったとしても、是非一度、イベントに参加したり社員の話を聞いたりしてみてください。モルガン・スタンレーでは、経験や関心分野の異なる人材が数多く活躍しています。