現在に至るまでのキャリアパス
経済学部を卒業後、新卒でモルガン・スタンレーの投資銀行部門に入社し、以来、一貫してテレコム・メディア・テクノロジー(TMT)セクターのカバレッジチームに所属しています。入社6年目には、ニューヨークオフィスのMedia and Communicationsセクターのカバレッジチームに1年間勤務する機会があり、本社での投資銀行業務を経験しました。その後日本に戻り、カバレッジチームの一員として、モルガン・スタンレーが有するグローバルネットワークや業界についての知見を活かしながら、戦略的ソリューションをクライアントに提案しています。
仕事にやりがいを感じる瞬間
チームで考え抜き正しいと信じる戦略を日本を代表する企業の経営陣に提案できることが、カバレッジ担当の醍醐味です。各プロジェクトには、様々な専門性と豊富な経験を持つメンバーがプロダクト、業界、地域をまたいで集まり、クライアントに対して最もインパクトがあり、差別化された最適解を提供するためのチームが編成されます。カバレッジ担当としてその司令塔の役割を担いつつ、自分一人では生み出せない価値をクライアントに届けられること、そしてクライアントの議論や判断プロセスに関与し、影響を与えられることがこの仕事のやりがいだと感じています。
キャリアデベロップメント
モルガン・スタンレーは個人の能力開発に強くコミットしています。マネージャーと定期的に自身のパフォーマンスを振り返り、毎年掲げる個人の目標やテーマの達成に向けたステップを整理する時間が設けられています。また、フィードバックのカルチャーが浸透しており、日々の業務の中で経験豊富なメンバーから直接フィードバックを受け取ることができます。実際に、私は以前から海外オフィスでの勤務に挑戦したいと考えており、その旨をマネージャーにも伝えていました。その結果、私の中長期的なキャリアを見据えた様々なフィードバックを受け、ニューヨーク本社での勤務という機会にもつながりました。このように、右も左も分からなかった私が新卒で入社して以降、成長し続けられたのは、モルガン・スタンレーの企業文化やマネージャーとチームのサポートのおかげです。
プライベートタイムの過ごし方
ドライブは週末の良いリフレッシュタイムになっています。レースにも興味があり、新婚旅行で妻とモナコのF1グランプリを観戦したことは良い思い出です。カートでサーキットを走ることもありますが、フルスピードでアクセルを踏み込みつつ、同時に冷静さを保ち適切なハンドリングが求められる状況は、仕事におけるトランザクションの重要な局面での緊張感と似ているものがあるかもしれません。
学生へのメッセージ
投資銀行業務は、ファイナンスの知識や定量的な分析力は当然ながら、チームワークやコミュニケーション能力、さらに体力や精神力、そして何よりこの仕事に対するコミットメントと、クライアントの重要な機密情報を扱うなかでの倫理観や規律が求められます。このようなエキサイティングな環境で働くことに興味がある方は、ぜひ投資銀行部門をご検討ください。そのために、まずは企業・部門説明会などのイベントにも積極的に参加し、私たちの企業文化や業務内容について理解を深めていただけると嬉しいです。