入社の動機
米国の大学で経済を学ぶ中で、マクロ経済と密接に関係するマーケットの仕事について興味が高まり、三年生の時にボストンキャリアフォーラムでその分野のインターンシップの機会を探したのがきっかけとなりました。そこで出会ったモルガン・スタンレーの社員の方々の採用活動に対する真摯な姿勢や自らの仕事の魅力を情熱を持って語る様子に惹かれ、夏休みにインターンとして働きました。デスクローテーションや様々な課題に取り組みながら過ごす中で見えてきたのは、日々刻々と変化する経済環境や地政学情勢を瞬時に反映する市場と向き合うスピード感と、顧客により良いサービスを提供するために切磋琢磨し、コミュニケーションを密に取りながら常に改善を続けようとする社員のひたむきな姿勢でした。そうした環境で、自らもまた日英両言語を生かして働いている姿を想像することができたため、入社を決めました。
モルガン・スタンレーに入社して一番印象に残っている仕事・案件・出来事
2014年10月に日本銀行が政策決定会合で大方の予想を裏切って追加緩和した時のことでした。情報端末上に追加緩和の文字が躍るや否や、円金利マーケットは大混乱に陥りました。業者間市場でオファーは瞬時に蒸発し、誰も適正価格がどこにあるのか分からない中で、会合結果を見た海外のヘッジファンド勢からひっきりなしに引き合いがきます。その頃私はまだ仕事の基礎を学んだばかりでできることは限られていましたが、大変な混乱の中で初めて自分の手で取引を約定できたのは貴重な経験になり、マーケットが荒れて取引が増える時のために普段から備えておこうという姿勢をより強める機会になりました。そしてなにより、大きくマーケットが動く瞬間の緊張感、スピード感と躍動感がたまらなく好きになりました。
モルガン・スタンレーでの一日
朝5時45分に起床し、ロンドン・ニューヨーク時間のニュースや市場の反応をチェックします。7時15分頃に出社し、7時45分からの朝会で様々な営業・トレーディングデスクのアップデートを聞き、自分の扱う商品に関連する情報を整理します。8時45分から11時までの前場、12時半から15時までの後場はマーケットの動きを追いつつお客様にアップデートをし、引き合いを受けて過ごします。忙しくない時には営業する上でお客様に役立ちそうな情報を集めたり、分析をしたりしています。15時半以降は一日を振り返るコメントを書き、お客様にお送りしています。その日のうちに対処しなければならないことが終わるのは大抵18時半頃で、その後の予定のために19時に退社する日もあれば、その日の復習や分析などをとことん追究して少し遅くまでオフィスに残る日もあります。
仕事にやりがいを感じる瞬間
私は海外の機関投資家向けの営業の仕事をしています。お客様によって求められるものは異なりますが、お客様のニーズを正確に把握し、お客様にも当社にも有益なビジネスができた時にやりがいを感じます。扱っている商品は同業他社と変わらないものであることが多いため、お客様との関係性をどのように築くかが重要です。従って、お客様に役立つような分析や情報収集をし、どのようなマーケット環境になった時にニーズに合った商品をどのタイミングで勧めるか、ということに気を遣います。それが全てうまくいき、お客様にも感謝され、会社にも貢献できた時は大きな達成感を得ることができます。また、そのプロセスを通じて世の中の出来事への理解を深め、世界がどう動いているのかに対する自分なりの視点や考え方を磨くことができるのも、この仕事の醍醐味だと思っています。
プライベートタイム
平日は緊張感とスピード感を伴う仕事をしているので、オフのときは家族と食事にいったり、友達と出かけたりして、のんびりと過ごすことが多いです。ドライブやウィンドサーフィン、映画鑑賞、アカペラなどでリラックスできるようにしています。長期休暇の際には海外に旅行し旧友と再会するなど、普段とは異なる視点に立つようにしています。
学生へのメッセージ
就職活動を振り返って有意義だったと思うことは、自分が仕事や企業に求めることと、仕事から求められることの両方を吟味したことです。自分の理想とする職場はどんなところなのか。自分の強みと弱みはどこなのか。将来長い時間を過ごす職場を選ぶ上で、そうした点を吟味することをお勧めします。その上でモルガン・スタンレーが合っていると思われたならば、是非ご応募ください。やる気に満ち溢れた優秀な方々と働けることを楽しみにしています。