現在に至るまでのキャリアパス
私は2021年に、他の金融機関からモルガン・スタンレーのファイナンス部門に入社しました。ファイナンス部門では、素晴らしいチームの同僚たちと共に充実した時間を過ごすことができました。この期間に財務の専門知識を深め、CFAレベル3試験にも合格しました。
一方で、次第に金融市場により近い業務に携わりたいという思いが強くなり、上司に相談しながら新たな挑戦を模索していました。そして、上司からの提案をきっかけに、現在のクレジットリスクを担当するポジションに異動しました。クレジットリスクでは、日本の金融機関を担当し、株式や債券を含む幅広い取引の審査に関わることができます。また、市場環境を常に意識しながらリスク管理の観点から重要な意思決定を行うため、その分責任が大きく、自身の成長につながると確信しています。
モルガン・スタンレーに入社して一番印象に残っている仕事・案件・出来事
クレジットリスクのチームに異動してから関わった、日本の金融業界に関する年次レビュー資料の作成です。従来は経済状況や金融業界のリスクを中心に記載している資料を、社内の幅広い立場の方々に理解してもらうために、日本の金融業界の特徴や主要顧客、取扱商品、リスクの違いなど、業界全体の構造をより分かりやすく整理することを提案しました。この提案が採用されて作成された資料は、アジアの各リージョンにも共有され、チーム全体の日本の金融市場に対する知識向上に貢献できたことは、とても大きな達成感を感じました。
仕事にやりがいを感じる瞬間
リスク管理チームが営業チームとのバランスを取りながら、会社全体の安定性を支えていると実感できるときにやりがいを感じます。営業チームは収益を生み出す重要な役割を果たしますが、リスク管理チームは、個々の取引を超えてモルガン・スタンレー全体の状況を考慮し、グローバル市場におけるリスクや潜在的な経済状況の変化を見極める責任を負っています。営業チームと連携しながらも、リスク管理の観点から慎重な判断を下し、モルガン・スタンレーの健全な成長を支えることが求められます。特に、市場環境が急激に変化する中で適切なリスク管理を行い、モルガン・スタンレーの安定性を守り、長期的な成長につながったと感じられる瞬間に、大きなやりがいを感じます。
日常業務以外の活動
私は「Japan Family Network」という社員ネットワークのコアメンバーとして活動し、財務を担当しています。私には3歳の娘がいるため、育児や教育、家族向けのアクティビティについて同僚と情報交換をしたいと思い、このネットワークに参加しました。自分の学びだけでなく、父親としての経験を同僚と共有することで、同じような立場の社員のサポートにもつながると考えています。社内で育児に関するコミュニティを広げ、より働きやすい環境作りに貢献できることは、大きなやりがいの一つです。
学生へのメッセージ
学生の皆さんに伝えたいのは、「積極的に学ぶ姿勢」と「周囲と協力する姿勢」の大切さです。この2つの姿勢を就職活動の中で示すことができれば、目標とする仕事の機会を得られるはずです。そして、モルガン・スタンレーはその姿勢を持つ方々にとって、とても魅力的な環境だと思います。私はファイナス部門とリスク管理部門の2つの部門で働いた経験がありますが、どのチームでも非常にフレンドリーで、困ったときには誰もが快くサポートしてくれる文化があると実感しています。どの同僚も知識を共有し、メンターのように成長を支えてくれますし、挑戦を恐れずにチームワークを大切にすることで、大きなチャンスをつかめる環境です。ぜひ自分の可能性を広げる場としてチャレンジしてみてください。