お客様本位の業務運営に関する方針

モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社(以下「モルガン・スタンレー」または「当社」といいます)は、金融庁が公表する「顧客本位の業務運営に関する原則」(以下「原則」といいます)およびその注記を踏まえて、お客様本位の業務運営に関する方針を以下のように定めています。当社は本方針に係る取組状況について定期的に公表すると共に、本方針についても定期的に見直しを行い、お客様本位のサービス提供のために不断の努力を行ってまいります(原則1に対応)。

1. 「顧客を第一に」の企業指針(原則2に対応)

モルガン・スタンレーでは、以下に掲げる5つの企業指針に則した企業文化を育み維持することに取り組んでおります。これらの企業指針の意味するところは、法令および社内規則の文言のみならずその精神に従って役職員が自らを律し、また当社のビジネスを律するということ、ならびに誠実に「一流のビジネスを、一流のやり方で」行うということです。当社の役職員は、お客様および社会に対して厳格な職業倫理をもって誠実に職務を行うという共通の責務を負っております。

モルガン・スタンレーの5つの企業指針

  1. 正しいことをする
    • 誠実に行動する
    • 経営者の視点を持ち、長期的な株主価値を創出する
    • 「誠実さ」と「個性」を尊重し、評価する
  2. 顧客を第一に
    • 顧客の利益を最優先に
    • 全社一丸となって全てのお客様に最良のサービスを提供する
    • 顧客の声とニーズに耳を傾ける
  3. 卓越したアイディアで主導
    • 既成概念を打ち破り成功につなげる
    • 異なる視点を取り入れ、新たな見識を得る
    • イノベーションを推進する
    • 常により良いものを追求する
  4. ダイバーシティ&インクルージョンへのコミットメント
    • 個々人や文化の違いを明確な強みとして評価する
    • 全ての従業員の声が届き、認識され、尊重される、一体感のある環境を推進する
    • インクルージョンの文化に反する振る舞いには、異議を唱えることを求める
    • 社会の多様性を反映した人材を惹き付け、育成し、保持する
  5. 還元する
    • 専門知識、時間、資金を通じて、地域社会に寛大な貢献をする
    • 企業文化に貢献し、未来に向けてより良い会社にする
    • メンタリングとスポンサーシップを通じて、人材を育成する

詳細はモルガン・スタンレーの「行為規範」をご覧下さい。

2. 利益相反の適切な管理に関する方針(原則3に対応)

当社は、「顧客を第一に」の企業指針に基づき、お客様の利益を最優先し、お客様と当社との間に生じうる利益相反を適切に管理します。モルガン・スタンレーの「行為規範」などのグローバル・ポリシーにも定められているとおり、当社の役職員は、自らの行為が利益相反を生じさせる、あるいは潜在的に利益相反のおそれがある、またはそのようにみなされる可能性のある状況について、慎重に対応いたします。

ビジネス上の利益相反は、モルガン・スタンレーとお客様との間またはお客様相互間を含む様々な状況において生じる可能性があります。当社が利益相反(潜在的なものを含みます)を認識するに至った場合、規制上の要件ならびにモルガン・スタンレーの社内規則および手続に従い適切な措置を講じます。グローバル・ポリシーは、当社が、社内規則および手続に従い、当社、当社のお客様または当社の役職員の間における利益相反(潜在的なものを含みます)をもたらすおそれのあるビジネス行動やプラクティスを特定し、必要に応じて対処、開示または制約するものと定めています。

詳細はモルガン・スタンレーの「行為規範」および「利益相反管理に係る方針の概要」をご覧下さい。

3. 金融商品・サービスの価格および適用される手数料の明確化に関する方針(原則4に対応)

当社は、当社に適用される法令および金融商品・サービスの価格に関する社内規則を遵守した上で、公正な方法により、お客様に提供する金融商品・サービスの条件を決定するよう努めております。当社のグローバル・ポリシーにおいては、金融商品・サービスの価格および手数料は、対象となる金融商品・サービスの性質、数量および期間、取引執行方法、市場実勢(市場におけるイベントおよび流動性を含みます)、資本コストならびにお客様の特性といった様々な要素を含む諸般の事情を考慮したうえで、合理的かつ公正なものでなければならないと定められています。

当社は、お客様に金融商品・サービスに関する情報をご提供する際には、当該商品・サービスに関する手数料について、適用ある法令ならびに社内規則および手続に従った適切なご説明を行います。また当社は、お客様が十分な情報に基づき適切な投資判断を行うことができるよう取引価格の透明性の確保に努めてまいります。

4. 重要な情報の分かりやすい提供に関する方針(原則5に対応)

当社は、お客様との取引に際して、適用ある法令ならびに社内規則および手続に従って、お客様の資産状況、投資経験、投資目的、リスク許容度等について把握すると共に、お客様のご意向やニーズを確認したうえで、これらの条件に合致した取引をご提案するよう努めます。また、お客様が十分な情報に基づき投資判断を行うことができるように、お客様の投資経験や商品の性質に照らして、金融商品・サービスの取引条件、内包されるリスクおよび関連する市場動向、ならびに、当社とお客様との間の利益相反(潜在的なものも含みます)の可能性の有無等について、適用ある法令ならびに社内規則および手続に従って明確かつ分かりやすいご説明を行うよう努めます。

なお、当社では、現在個人のお客様と直接の取引を行っておらず、重要情報シートは作成しておりません。

5. お客様にふさわしいサービスの提供に関する方針(原則6に対応)

当社は、以下の通り、お客様にふさわしい金融商品・サービスの提供を行うための態勢整備に努めます。

お客様とのお取引開始に際しては、必要事項(資産状況、投資経験、投資目的等を含みますが、これに限られません)について十分に確認させていただきます。そのうえで当社は、お客様が行おうとしている取引が、当該状況下においてそのお客様に適合するかについて精査し、問題点または懸念点がある場合には、お客様との対話を通じて適切に対処するよう努めます。

当社は新しい商品や複雑な商品を導入するにあたっては、社内規則に従い、お客様が負担する可能性のある潜在的なリスクなどについて十分な分析を行ったうえで導入を決定し、また、そのような商品がふさわしいと認められるお客様に対してのみご提案いたします。

また、当社は個人のお客様と直接取引を行っておりませんが、他の金融商品取引業者の依頼等に基づき、個人のお客様向けの仕組み商品を組成し、当該金融商品取引業者に販売する場合があります。この場合においては、個人向け仕組み商品ビジネスに関する社内規則および手続に従い、当該業者により適正な勧誘・販売がなされるか確認するために当該業者に関する適合性の検証を行います。

モルガン・スタンレーの「金融商品の販売等に係る勧誘方針」も併せてご参照下さい。

6. 従業員に対する適切な研修および動機づけに関する方針(原則7に対応)

当社は最高水準の倫理的行動を行うことを目指しています。これは、当社に適用される法令の文言のみならず、その趣旨・精神に則した行動をするということを意味するものです。これらの原則は、モルガン・スタンレーの企業文化を象徴するものであり、「正しいことをする」および「顧客を第一に」という誓いを反映するものです。

上記の企業指針とそれに則した企業文化を社内に浸透させるため、当社は全従業員を対象とした必須の研修を定期的に実施し、社内規則および手続の遵守の徹底に努めます。

モルガン・スタンレーの5つの企業指針および行為規範を含む社内規則への違反は、社内の懲戒処分の対象となる可能性があります。また、当社では、定期的にインセンティブ報酬プログラムの見直しを行っております。当社の従業員に対する業績評価および報酬決定の手続きは、各従業員による5つの企業指針および社内規則への遵守状況が評価され考慮されるよう設計されています。

お客様本位の業務運営に関する方針 取組状況(2023年11月)

金融庁「顧客本位の業務運営に関する原則」との対応関係表